Information and Communications Technology(情報通信技術)の略で、いわゆるIT(Information Technology:情報技術)に代わる概念として近年注目されている言葉です。
ITにC(Communication)が加えられることによって、知識やデータといった情報(Infomation)を適切に他者に伝達(Communication)する為の技術(Technology)という、ICT(IT)が本来持つ役割が強調された表現になっています。
日本ではITという呼び方が一般的ですが、国際的にはICTという呼称が定着しています。 また2004年度より、総務省の「IT政策大綱」が「ICT政策大綱」と改称されるなど、日本でも徐々にICTという呼び方が定着しつつあります。
最近、ITの代わりにICTという言葉をよく聞くようになりました。では、ITとICTの違いって何でしょうか。
これまでITというと、コンピュータ機器やそれらにまつわる技術を指す場合がほとんどでした。例えば、ITの発展というと、いかにしてコンピュータを高性能にするかという点だけに焦点があてられています。そこでは、技術の向上ばかりに注目が集まり、肝心のそれを扱う人が置き去りにされています。しかし、本来ならば、情報を扱う場合に主体となるのは人間のはずです。
現在、日本の目指すユビキタス社会の中では、コンピュータ技術以上にコミュニケーション力が重要視されています。これは、コンピュータの性能よりも、どれだけそれを使いこなせるかという個人の資質が問われていると言うこともできます。
ITではなく、ICT。つまり、コンピュータよりも人、情報技術よりも伝達能力ということです。ICTとは、従来のITの意味するコンピュータ技術に加えて、それを使ったコミュニケーションを強調した表現なのです。
では、その能力を伸ばすには何をしたらよいのでしょうか。参考書を買って勉強するのも一つの方法です。パソコンスクールに通うのも良いでしょう。でも、その前に自分の苦手分野が分からなければ、何を勉強するかを決めることもできません。己を知ることこそ、スキルアップへの近道です。
今回、個人の持つICT利活用力を測定し、得意・不得意分野の提示から効果的なスキルアップのアドバイスまでを行なう、新しいタイプの能力診断テストが誕生しました。エンドユーザが情報を使いこなさなければならない現在に即した評価テスト、それが「情報活用力診断テスト Rasti」です。