コミュニケーション能力の育成というと何を思い浮かべますか?
言葉遣い?しゃべり方?立ち振る舞い?
企業研修では、「話し方講座」や「ビジネスマナー」、「傾聴」などがコミュニケーション能力の育成としては有名でしょう。
これらの研修には、不足しているものがあります。 コミュニケーション能力は右図のように「情報」「意思」「印象」の3つの要素から成り立っています。
「話し方」や「傾聴」の訓練を行うのは、「意思」や「印象」の分野の能力育成にあたります。一方、「情報」に関しては、「ビジネスマナー」などケーススタディを元に訓練することはありますが、その情報をどのように集め、構成し、表現するかまで掘り下げて訓練をすることは、ほとんどありません。コミュニケーションには伝える側、聞き取る側の双方に「情報」をまとめる力が不可欠です。
情報活用力は、コミュニケーション能力の育成に不足している「情報」分野の能力育成に最適です。情報活用力を育成することで、既存のコミュニケーション能力の育成を、より効果的に行うことが可能になります。
日本経済団体連合会が実施する「新卒者採用に関するアンケート調査」において、新卒採用選考時に重視する要素の第1位に挙げられている「コミュニケーション能力」は、3つの要素から成り立っています。
情報…何を伝えるか
意思…どれくらい伝えたいか
印象…どのように伝えるか
現在、コミュニケーション能力は、「コミュニケーション能力」という総称のもと、まとめて育成されています。しかし、コミュニケーション能力は3つの要素で構成され、かつそのバランスの元で成り立っています。上記のように体系的に考えることで、能力向上のために何が必要なのか、研修効果がどの程度なのかが、よりはっきりと分かるようになります。
コミュニケーション能力の育成として、どれだけ伝え方を訓練したところで、その内容が分かりやすくまとめられていなければ、円滑なコミュニケーションはできません。
また、企画書・資料の作成や「報・連・相」、会議の円滑な進行など、「情報」は、すべての仕事の基礎となる重要な要素でもあります。
情報活用力とは、「情報を活かす力」すなわち、「情報を効率的に収集・分析・整理し、適切に他者に伝えられる力」のことです。
情報活用力の育成は、このコミュニケーション能力における何を伝えるかをまとめる力の育成に必要不可欠であり、チームで働く上でも非常に重要です。
情報活用力を身につけることで、同じ伝え方でも、効果的に話の内容を伝える事ができるようになり、コミュニケーション能力の向上につながります。