2018年8月31日
『eg(電気とガス)』8月号の解答
今回は、アンケート結果を読み取り、新商品の販売促進や今後の商品開発に向けての案を問う内容です。
選択肢の内容を確認しましょう。
A. 顔色のくすみの対策には約90%がサプリメントを使用すると回答し、サプリメントの割合が他の変化と比較して著しく高いため、商品ラインアップへの追加を検討する。
まず「顔色のくすみ対策には約90%がサプリメント...」という部分を確認しましょう。
表より、顔色のくすみ対策として、美容液を使用しているのは6人、サプリメントを使用しているのは54人です。
このことから、全体に対してサプリメントを使用している割合は 54÷(54+6)×100=90% となります。
次に「他の変化と比較して著しく高い...」という部分も確認しましょう。
先ほどと同様にサプリメントの割合を求めます。
シワの増加:17÷(63+17)×100=21.25%
シミの増加:19÷(61+19)×100=23.75%
肌のたるみ:10÷(15+10)×100=40%
顔色のくすみ対策のためにサプリメントを使用する人の割合は、変化と比較して多いことがわかります。
以上のことから顔色のくすみケアに特化したサプリメントを開発することにより、モニターの需要を満たし販売促進につながる可能性があると言えるため、適切といえます。
B. シミとシワの対策には約78%が美容液を用いると回答したため、新商品のパッケージには、シミとシワに対する効果をわかりやすく記載する。
まず「シミとシワの対策には約78%が美容液を用いる...」という部分を確認しましょう。
表より、シワの対策に美容液を使用しているのは63人、シミ対策に美容液を使用しているのは61人で、合計124人です。
このことから、シワとシミ対策をしているモニター全体に対して美容液を使用している割合は
124÷(63+61+17+19)×100=77.5%=約78%となります。
以上のことからシワとシミ対策をしようと考えているモニターに対して、シワとシミに対する効能をアピールすることで、販売促進につながると考えられるため、適切といえます。
C. 20代以下の約83%が新商品の価格に不満と回答したため、新商品のCMに10代後半の人気女優を起用し、20代以下の層に対する付加価値を高める。
まず「20代以下の約83%が新商品の価格に不満...」という部分を確認しましょう。
表より、新商品の価格に不満と答えたのは10代で17人、20代で13人、合計で30人です。
このことから、20代以下のモニター全体に対して不満と回答している割合は
30÷(3+3+17+13)×100=83.3%となります。
次に、「...付加価値を高める」という部分を確認しましょう。
表より、10代の回答者は3+17=20人、20代の回答者は3+13=16人、合計で36人です。
このことから、モニター全体に占める20代以下の割合は 36÷(149+129)×100=12.9%となります。
つまり、20代以下が全体に占める割合が低く、20代以下に対して付加価値を高めても新商品の販売促進にはつながりにくいことがわかります。
よって、この項目は不適切といえます。
D. 新商品の価格の満足度について、10代から40代まで年代が上がるごとに満足度も高くなったのに対し、50代で落ち込みがみられた要因を追及し、対策を検討する。
まず「新商品の価格の満足度について、10代から40代まで年代が上がるごとに満足度も高くなったのに対し、50代で落ち込みがみられた...」という部分を確認しましょう。
表より、新商品の価格に満足と回答しているのは、10代で3人、20代で3人、30代で32人、40代で36人、50代で30人です。
10代の割合:3÷(3+17)×100=15%
20代の割合:3÷(3+13)×100=18.75%
30代の割合:32÷(32+28)×100=53.3%
40代の割合:36÷(36+24)×100=60%
50代の割合:30÷(30+30)×100=50%
60代以上の割合:45÷(45+17)×100=72.5%
よって、10代から40代まで年代が上がるごとに満足度は高くなっていますが、50代で落ち込みがみられます。
また、全体に占める50代の割合は、(30+30)÷(149+129)×100=21.58%となり、全体に与える影響も大きいと考えられます。
以上のことから、落ち込みの要因を追求し、価格と効果に見合った50代向けの新商品などを開発するなどの対策を検討することは、適切といえます。
よって、答えはCとなります。
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