2018年7月26日
『eg(電気とガス)』6月号の解答
今回は、新しい販路の開拓と、購買者との直接的な関係性の構築を目的として、メーカー直販のオンラインショップでの販売計画立案に向けて、情報の調査・分析を行う際の情報入手行動を問う内容です。
まずは、調査手法と得られる情報の特徴にはどのようなものがあるか、整理してみましょう。
内部調査 | 社内のデータベースより情報を抽出し、必要な情報を入手する または、既存の顧客にアンケート調査を実施するなどして、自社で情報を収集する |
直接調査 | 被調査先へ直接訪問などをすることで、現場の雰囲気や状況を把握することができる
訪問調査...対象企業などを訪問して調査 |
外部調査 | 該当企業以外から情報を入手することで、客観的な情報を得やすい 官公庁調査...業種、業界によっては情報を一般に公開している |
依頼調査 | 自社では調査を行わず、第三者に依頼することで、客観的な情報を得やすい
照会調査...取引先や関係先に取引の事実や経営内容を照会する |
その他 | 新聞、雑誌などを利用することで、より専門的な情報を入手することができる |
次に、選択肢の内容を確認しましょう。
A.他社のネットショップ運営の有無と、IR情報から販売経路別売上を予測する。
「他社のネットショップ運営の有無」を、インターネットなどを利用して「社名」で検索をすることにより、企業のWebサイトから情報を入手することができます。
また、企業が投資家に向けて発信する経営状況や財務状況、業績動向に関する情報を「IR情報」と言いますが、こちらについても同様の方法で入手することができ、問題文中の[売上げ予測]2.の情報取得につながります。
よって、この項目は適切といえます。
B.公的機関や調査会社などによるペットフードの購入に関する調査データを探す。
公的機関や調査会社の調査データを探すことにより、問題文中の[運営コスト・課題]1.の情報を取得することが可能です。
よって、この項目は適切といえます。
C.従来商品の購入者に、ペットフードのインターネット購入経験をアンケートで尋ねる。
想定する新商品の購買層は既存の提携販売店の利用者層と異なることから、「従来商品の購入者」にアンケートを実施したとしても有効な情報を入手出来る可能性は低いです。
よって、この項目は不適切といえます。
D.ネットショップ構築および運営を行う業者を複数社探し、見積依頼をする。
別の業者を複数社探し、見積依頼をすることにより、問題文中の[運営コスト・課題]2.の情報を取得することが可能です。
よって、この項目は適切といえます。
よって、答えはCとなります。
「eg(電気とガス)(発行:財団法人 経済産業調査会)」は、読み易い、わかりやすいをモットーに、egトレンド、エコー、エッセー等のタイムリーな情報を提供するほか、資料として、電力・ガス需給実績等を掲載したエネルギー情報誌です。
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