2013年11月 5日
『eg(電気とガス)』7月号の解答
『eg(電気とガス)』の解説について間が開いてしまい、申し訳ございません。
遅くなりましたが、解説を掲載いたします。
グラフは収集したデータを視覚的に表現する方法です。
単純なデータだけでは伝わりづらい内容を補足したり、データの持っている傾向や意味を明らかにするために用いられます。
一目で状況や結果を分析したいときや、また直観的、視覚的に情報を伝えたいときにグラフを作成すると便利です。
つまり、グラフは情報(伝達)するための有効な手段の一つと言えます。
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では問題を確認しましょう。
グラフはいろいろな目的に応じて多数の種類が考案されています。
問題の<グラフ>の中に提示されている4種類のグラフを確認していきましょう。
それは、どんな種類のグラフで、どんな目的に適したグラフなのでしょうか。
<グラフ>
1は、折れ線グラフと呼ばれるグラフです。
値の大きさを比較するのではなく、時間の経過による
値の変化を示すのに適したグラフです。
2は、棒グラフと呼ばれるグラフです。
棒の長さで値を示すグラフで、値の比較に適したグラフです。
3は、帯グラフと呼ばれるグラフです。
長さをそろえた棒を並べ、それぞれの棒の中に構成比を示すことによって、構成比を見るためのグラフです。
項目ごとの構成比率を比較する場合に適しています。
4は、円グラフと呼ばれるグラフです。
円全体を100%として、円を構成する扇形の大きさで構成比率を表すグラフのことです。
全体に対する個々の構成要素の比率を比較する場合に適したグラフです。
次に、問題に提示されている<対象>から、グラフ化する目的が何か。
そして、その目的に適したグラフはどれか検討してみましょう。
<対象>
ア どのスタッフの契約件数が一番多いか
【確認しなくてはならないこと】
①各スタッフの契約件数を確認できること
②どのスタッフが一番多く契約件数を獲得しているか確認できること
つまり、各スタッフの契約件数を比較できること
ここでは、各スタッフの契約件数という値の大きさの比較が求められています。
<ツール>にあるグラフで、値の比較に適したグラフは2の棒グラフでした。
イ それぞれのスタッフはどの年齢層の顧客に良く売っているか
【確認しなくてはならないこと】
①各スタッフの顧客の年齢層の内訳を確認できること
②各スタッフの顧客の各年齢層の構成比率を比較できること
ここでは、各スタッフが担当している顧客の年齢層(項目)ごとの構成比率の比較が求められています。
<ツール>にあるグラフで、項目(顧客の年齢層)の内訳を確認するだけであれば、
グラフ3の帯グラフとグラフ4の円グラフのいずれも適していますが、
ここでは項目ごとの構成比率の比較が必要なので、それに適したグラフは3の帯グラフです。
ウ スタッフXはどの業種の顧客と多く契約を結んでいるか
【確認しなくてはならないこと】
①各スタッフの顧客の業種内訳を確認できること
ここでは、各スタッフが担当している顧客全体に対する各業種の構成比率の比較が求められています。
<ツール>にあるグラフで、これに適したグラフは4の円グラフでした。
エ どのスタッフの売上が一番高いか
【確認しなくてはならないこと】
①各スタッフの売上を確認できること
②どのスタッフの売上が一番高いか確認できること
つまり、各スタッフの売上を比較できること
ここでは、各スタッフの売上という値の大きさの比較が求められています。
<ツール>にあるグラフで、値の比較に適したグラフは2の棒グラフでした。
以上より、
ア に適したグラフは、棒グラフ。<ツール>は2。
イ に適したグラフは、帯グラフ。<ツール>は3。
ウ に適したグラフは、円グラフ。<ツール>は4。
エ に適したグラフは、棒グラフ。<ツール>は2。
ということになります。
したがって、答えはDとなります。
「eg(電気とガス)(発行:財団法人 経済産業調査会)」は、読み易い、わかりやすいをモットーに、egトレンド、エコー、エッセー等のタイムリーな情報を提供するほか、資料として、電力・ガス需給実績等を掲載したエネルギー情報誌です。
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